財布の選び方9 それにしても、レザーの財布っていいですね、楽しいですね。
見ているだけで癒されますよね。ああ、あの触感、使い心地。至福の瞬間……
*「どうでもいいけど、いいかげんお客さんもウンザリだと思うよ。
毎度毎度の導入部からの革小物賛美の、唱い口上(うたいこうじょう)のマシンガントークがはじまるのは」
それは大丈夫、問題ありませんよ。
だってここまで読み進めて食らいついてきてくださったお客さんはもう、
立派な革小物依存症のかたがたばかりのはずですから。
*「また勝手に決めつける…〔げんなり〕」
これまで革小物依存症でなかった人でも、ここまでの情報量を取り入れればさすがに、
革小物探しのすばらしき旅路にあこがれを見いだす革小物フリークになっていることでしょう。
*「つまりもともと、革小物好きであろうとなかろうと、もうすでに革小物マニアになっちゃってるから同じだって論法か。なんて強引な」
ではみなさまのご期待通り、強引な財布選びのリクツヘリクツのうずまき道中へとご案内しましょう。
*「いちど入ったら抜けられない!!?」
財布に小銭入れは必要か?
では今回の稿の題材その1、「財布に小銭入れは必要か?」についての討議を始めます。
*「それって、“長財布や二つ折り財布の中に小銭入れが付いているのは、都合がよいのかわるいのか”ってことをじっくりと考えたいってこと?」
そうです。この財布のように、小銭入れの付いていないモデルの財布であれば…
*「ETTINGER(エッティンガー)か。王室御用達ともいわれる、英国の由緒正しきブランドだね」
こういう財布、「小銭入れ部の付いていない財布」だった場合は、この革小物やこの革小物のようなものが必要になってきます。
*「コインパースか。コインだけを入れておくための専用のケースだね」
はい。ですが、なかにはこの革小物のように、コインだけでなくついでにカードも入れられるようにという、欲張りな小物も存在しますが。
*「欲張りじゃなくて、便利だって言ってあげなよ…(しかもこの革小物、ブレイリオだよ…)」
う〜む、『Brelio(ブレイリオ)』というブランドの革小物も、エッティンガーに負けず劣らずにすばらしい!
上質なコードバンやカーフを用いた重厚なるクラフトワークは、何ものにも代え難い気品を備えています。
いまではこのブレイリオ、実物は東急ハンズさんくらいでしか確認できなくなった上級革製品ブランドですが…
*「心斎橋の東急ハンズに置いてあったって? しかしこの小銭入れケースのほうは逆に、お札を入れることはできないみたいだね」
まあ、お札を4つに折ってたためば入りますが、基本的には入らないとみていいでしょう。
*「お札は、お札の入る財布を買ってそこに入れてくださいってコトね。ようは“お札と小銭を別々に持とう!”という路線の小物なわけだ」
そう! そこが大事なのです! 多くの高級革小物ブランドは、
お札と小銭を別々に持とう!という路線をユーザーにオススメしている!
このことを覚えておいてください。
*「ああ、わかったよ。でもそれは、ただでさえゴツい高級革小物だったら、
全部の機能を一つの小物に詰め込んだら重くて持てないっていうのが原因だと思うよ」
たしかにそれは一理あります。機能を付加すれば付加するほど、ボリュームを増して
ごんぶとな革小物となっていきますからね。
*「ほかになにか、お札小銭別々プランになる理由でもあるの?」
それが大ありなんですよ! このことはあとの、結論!のところでまとめましょう。
ですがひとまず、革小物としての大きさ順のグループまとめをしてみますね。
↓高級革小物・ボリューム別の革小物グループ分け↓
ボリューム大(お札入れ、カード入れ、小銭入れ、の付いた財布)→ごんぶと度120%
これ とか これ ですね。
(この2つの財布は、高級というまでのお値段ではありませんけど)
ボリューム中A
(お札入れ、カード入れ の付いた財布)→ごんぶと度80%
これ とか これ とか これ ですね。
ボリューム中B
(カード入れ、小銭入れ の付いた財布〔大型コインパース〕)→ごんぶと度70%
これ とか これ ですね。
ボリューム小
(小銭入れのみのコインパース)→ごんぶと度40%
これ や これ ですね。
ボリュームその他
(お札入れのみ とか カード入れのみ という珍しい小物)
省略!
*「うんうん、こうして見ると、高級革小物は
‘ボリューム大’(小物一個のみ)
よりも、
‘ボリューム中A+ボリューム小’(小物、左右ポケットに一個づつ)
をオススメしてきてる理由がよくわかるね」
そのとおりです。ボリューム大の高級財布ですと、ポケットひとつに入れるにはあまりにもごんぶとすぎるということです。
ごんぶと度のうちわけは、札入れ部50%、カード入れ部30%、小銭入れ部40%、ですからね。およそてきとーな数値づけですけど。
*「ボリューム大の高級革財布の場合は、
中にあまりモノを入れすぎないようにしたほうがスマートですよ。
っていうメッセージを発しているかのように、タイトでスマートなシェイプに作ってあるよね」
そうですね。あまり小銭やカードや領収書などをたくさん詰め込んでごんぶと度の上がった財布だと、お金持ち〜な感じが減ってもっさくなるんですよね。
ボリューム大の場合は これ のように、タイトに作ってリッチ感を確保しようとしていますね、小銭入れつきマネークリップとかもそうですが。
*「だいたい、こういう高級財布を持つようなお金持ちな人たちって、買い物はほとんどカードだものね。
あまり小銭ジャラジャラさせた財布を出し入れするイメージじゃないし」
そうなのですよ。そこが大事なところなのです。すなわちライフスタイルということですね。
*「ライフスタイルが、どうしたの?」
わかりませんか? お札と小銭が別々だということは、
お札と小銭を同時に出してお金を払わない
というライフスタイルを意識しているということです。高級革財布とは、そういう……
*「????」
それでは結論!にいきたいと思います。
結論!
高級財布を使いこなすお金持ちな人は、レジでお金を払うとき、小銭を払わずに精算する!
お札をまとめて出して財布をしまい、小銭のお釣りを受け取ったらコインパースを出して中に入れ、
そしてパースをしまうというライフスタイル。
それがリッチなお金持ちのお金の精算の仕方なのです!!
*「ちなみに貧乏人代表として、岡本さんのお金の精算の仕方を聞いておこうか」
はい了解。では実演いたします。
レジの人「はい、お支払いは2万7360円になりまーす」
私「はいわかりました。それでは、札入れと小銭入れが一体になったマイ財布を出してっと。
一万円札が2枚と、5千円札が1枚に千円札が2枚、それと… あ、ちょっと待ってくださいね。360円があるかどうか… え〜と、小銭で360円は無いけど、500円玉と10円だったらあるので… じゃあすいませーん、2万と7510円でお釣りくださ〜い」
レジの人「ハイわかりましたー。ではお釣りが150円になりますねー ありがとうございまーす」
*「なんかわかりにくいよ…」
まあまあ、別に読み飛ばしていただいてもかまいませんから。それではお金持ちな人の精算の仕方を実演しましょう。
*「札入れと小銭入れが別々になった財布を持っている前提だね」
レジの人「ではお客様。お支払いは2万7360円になります」
リッチな人「ああわかった。じゃこれで。(三万円出す)」
レジの人「はい、それではお返しが… 2640円になります」
リッチな人「うむ。(まず2千円を財布に入れて財布を懐にしまう)」
レジの人「ではこれを」
リッチな人「うむ。(640円をコインパースに入れ、ポケットにしまう)」
レジの人「ありがとうございました」
*「この両者は、どうちがうの?」
私に言わせれば、私のお金の払い方のほうが親切です。
だって相手がお釣りとして用意する小銭を少なくしてあげているんですから。
そのために360円を出せないかどうか、一生懸命に検討をしたのです。
*「札入れと小銭入れが別々の財布だったら、検討ができないっていうの?」
検討できないことはないのですが、……では試しに実演してみるとみましょう。
レジの人「ではお客様。お支払いは2万7360円になります」
リッチ?な私「わかりました。じゃひとまずこれで。(2万8千円分のお札を出す)」
〔札入れの財布をしまい、小銭入れを出す〕
リッチ?な私「あと、小銭があるかだなー。360円はっと、あぁないや。でも510円ならあるからっと(510円を出してコインパースをしまう)」
〔札入れの財布をまた出す〕
リッチ?な私「では510円があったので、千円を財布にしまってっと。(千円を財布に入れる)」
〔財布をまたしまう〕
リッチ?な私「では合計で、2万と7510円でお釣りください」
レジの人「ではお釣りが150円になります」
リッチ?な私「はい」
〔またコインパースを出して小銭を入れ、しまう〕
レジの人「ありがとうございました」
*「な〜んか、出したり入れたり出したり入れたり、ややこしいことこのうえないね」
そうですよ。こんなのとてもとてもやってられませんよ。
ようするに、小銭をこちらから出して、相手の払うお釣りの小銭を減らしてあげようという思いやりを持つならば、
札入れと小銭入れは一体になった財布がよいということになりますね。これこそが親切心というものでしょう!
*「支払いに時間がかかるほうが迷惑なのかもしれないんだけど」
以上、高級財布の文化学の講義でした。
*「なにが文化学だよ? わけわかんなかったよ… ハア、なんかどっと疲れた。
まあどちらにせよ、岡本さんは高級財布を持つ必要が無くなったんだからよかったよね。
これでもう未練も残さずに高級財布とは永久におさらばできるってわけだ」
ううっ、でもやっぱり、高級財布にも未練がある… こんな私はいったいどうすれば……
カード入れは、一カ所でよいのか?
それでは気を取り直して、今日の次の議題に進むとしましょうか。
*「まだやるつもりなのか…」
高級財布でも、そうでない財布でも、
財布にはたいてい、カード入れが付いていますね。
*「ああそうだね。付いてないもののほうがめずらしいね」
そのカード入れなのですが、
だいたいカード収納枚数は4〜8枚クラスの財布と、10〜12枚クラスの財布に分かれますね。
*「4〜8枚が多いみたいだけどね。でも最近はカード入れが多いのが増えてきてるような…」
そうですね。あべのHoopビル内やなんばcity地下で最近見た木之庄帆布の財布や、
南船場のアインソフさんというお店で見たアインソフという財布など、カード入れが多い仕様の大きめ財布も増えてきましたね。
数年前まではあまり市場でも見なかったのですが……
*「それだけ現代人は、手持ちのカードが多くなっているというコトかな?」
それはいいとしまして、カード入れの数です。
まず財布にカード入れがあれば、それを1とします。
*「4〜8枚収納でも、10〜12枚収納でも1なの?」
そうです。『収納している小物が1』という意味で1なのです。
そしてその財布とは別にカード入れの小物を持ったとしますと、それで計2とします。
*「財布とカード入れで、カードを入れている小物が2個に増えましたっと」
さらにさらに、私の持つ予備のコインケースの側面にもカードを入れたとしますと、カードを入れた小物の数は3になります。
このコインケースは普段使いませんが、自転車から小銭を数枚だしたいときなどに重宝します。
(コンビニや自動販売機利用時に使用)
*「そんなに複数の箇所に、カードをバラけさせてどうしようっていうの!?」
これでよいのです。できればキーケースやパスケース、
定期入れなどにも数枚づつのカードを入れられるようにして、
カードの入る小物は4、5、6、と増やしておきたいですね。
*「わけわからなくなるよ!? そんな複雑なコトしたら!!」
いいえ、それが逆にかえってわかりやすくなるんですよ。(たぶん)
なぜなら、カードは使う局面によって、種類がはっきりと分かれるものだからです。ためしに分類してみましょう。
カード班1 (長財布か、二つ折り財布に入れる)
カード班2 (カードのみ収納のカードケースに入れる)
カード班3 (予備のコインケースの側面にに入れる)
カード班4 (パスケースにカードを入れる)
カード班5 (キーケースにカードを入れる)
カード班6 (定期入れにカードを入れる)
カード班7 (予備の名刺入れなどにカードを入れる)
まずカード班1。メインの財布に入れるカードは、『お金と一緒に使う可能性のあるカード』です。
ツタヤのカードやショッピングセンターの入場カード、よく使うポイントカードもここに含まれます。
しかも使用頻度の高いモノを選び、カード班1(メインの財布)に入れておきます。
*「お金と一緒に、しょっちゅう使うカードね」
次にカード班2。ここに入れたカードは、『お金と一緒に使う可能性のないカード』です。
VISAカードやセゾンカードやダイナースカードなど、ああいうクレジットカードは、お金と一緒に使うことはまずありませんよね。
*「カードで支払いを済ませて、レシートをもらって収納すればそれで終わりだものね。
そのカード入れには他に、レシート入れのスペースが少しあればそれでいいわけか」
そしてカード班3、カード班4、カード班5、カード班6、などには、それぞれこういうカードを入れます。
◎定期券
◎あまり使わないポイントカード
◎「ビームス」や「ユナイテッドアローズ」などのカード
◎テレホンカード
◎50円文具券など、チケット類
◎お食事券・お食事補助券などをカード入れに入れておく
◎金券などをカード入れに入れておく
◎オシャレなカフェや洋服屋さんなどのお店でもらった店舗紹介の薄いカード
◎病院のカードや図書館のカードなど
*「定期券はまあ、どれかの小物にカード扱いにして入れておくのは普通として、他はどうなのかなぁ? カード入れに入れておくべきものなの?」
というか、カード入れみたいな目立つところに入れておかないと、その存在自体を忘れてしまうような券ってあるじゃないですか?
お食事補助券とか、50円文具券とか。
*「存在を忘れないために、
目立つ日用品のカード入れに見えるようなカタチで入れて、
たびたび思い出そうっていうのか。まあ好きにすればいいよ」
あと、カードって、似たつかいどころのカードで集めて固めておかないと、いざというとき混乱しませんか?
*「そのていどで混乱するだなんて、よほどの天然ボケキャラクターなんだね。それでどうなの? 結論めいたことを何か言いたいの?」
そうですね、それでは宣言!ということで締めくくります。
宣言!
小物はたくさん持ちましょう!
そしてカード入れのスペースの付いている余裕のある小物をそれぞれ買いそろえれば、
カードを種類別に分けて確認しやすいので便利なのです!!
*「カード入れのスペースに余裕のある小物だって? どういうもののことをいうの?」
それはですね。たとえば これ ですとか、 これ のように、メインで使う財布でカード収納数の最初から多いものを選べばカード管理は楽になりますし…
*「まあそうだね」
あと、あえてメインの財布以外に『サブの財布』をもうひとつ作り、
そこは「予備のコインケース」「レシート入れ」「カード入れ」のみで使うと割り切って買っておくという手もあります。
たとえば これ や これ などを。
*「そんなにたくさん、背広のポケットとかに入らないでしょ」
え〜とですね、私は財布など小物類は、背広のポケットには入れない派ですね。名刺入れをたま〜に入れるくらいで。
背広のポケットは原則として財布類は入れず、重要なモノはすべてカバンの中に入れるようにしたほうがいいんじゃないでしょうか。
“財布をなくさないように”ということを第一に考えるのであれば。
*「世の中には、休日のオフの日にはカバンを持たずに、ズボンのポケットに財布を入れて街を歩くという人もいるみたいなんだけど…」
そ、そんな… そんなばかな……
ズボンのポケットだけにすべての小物が入るとはとうてい思えません。
定期券に小銭にカード多数。カギに、いざというときにための名刺入れに、
そんなこんなを洋服のポッケにつっこんだ日には、
ポケットが四次元ポケットになってしまいますよ!
*「他の一般の人たちは、いるものといらないものをうまく分類して分けて、
ちゃんと荷物を整理整頓してるってことだよ。これ や これ なんかみたいな小物をうまく使ったりしてね」
そ、そうだったのですか…
なんでもかんでも財布や小物につっこんだまま、半年近くもほったらかしにしておくのは私くらいのモノだったのですね!
*「わかったら、今後はカード整理をもっとこまめにやるんだよ」
しかし、カード整理をこまめにやってもやっぱりカードはグループに分かれますので、
カード入れについた小物を複数持つことは私にとっては必要ですね。
*「あ、開き直っちゃった……」
というわけで、私はこれより、
『第二の長財布』
を探すための旅に出ます!!
*「え゛え!!? どういう意味!?」
上のカードの班の分類でいいますと、
a◎お金と一緒に使う可能性のあるカード(使用頻度高)
・よく使うポイントカードなど
b◎お金と一緒に使う可能性のあるカード(使用頻度低)
・あまり使わないポイントカードなど
c◎お金と一緒に使う可能性のないカード(使用頻度高)
・クレジットカード
d◎お金と一緒に使う可能性のないカード(使用頻度低)
e◎テレホンカード
f◎定期券
g◎50円文具券など、期限付きのチケット類
h◎お食事券・お食事補助券など
i◎金券
j◎オシャレなカフェや洋服屋さんなどのお店でもらった店舗の薄いカード
k◎病院のカードや図書館のカードなど
を、次の3つのブロックに分けて持つということです。
今後の私の小物のカード収納の内訳オーダーは、このようになります!
ブロック1:やや厚みのある長財布タイプ
a◎お金と一緒に使う可能性のあるカード(使用頻度高)
・よく使うポイントカードなど
g◎50円文具券など、期限付きのチケット類
h◎お食事券・お食事補助券など
i◎金券
ブロック2:あまり厚みのない長財布タイプ
c◎お金と一緒に使う可能性のないカード(使用頻度高)
・クレジットカード
d◎お金と一緒に使う可能性のないカード(使用頻度低)
ブロック3:その他
b◎お金と一緒に使う可能性のあるカード(使用頻度低)
・あまり使わないポイントカードなど
e◎テレホンカード
f◎定期券
j◎オシャレなカフェや洋服屋さんなどのお店でもらった店舗の薄いカード
k◎病院のカードや図書館のカードなど
*「やめてくれー! アタマがますます混乱するー!!」
では混乱しちゃいましたところで、今日はこのあたりで。みなさんごきげんよう。
続く
トップページ
大阪・おしゃれ観光案内所
に戻る